町をプラプラ歩いていると道端や塀の上などにドンと置かれた水入りのペットボトル。
ああ。ここら辺の方は猫が嫌いなんだなと少し悲しい気持ちになりながら歩きます。
ただですよ。
肝心の避けられている猫ですが、ペットボトルの間をスラロームのようにくぐり抜けて歩く姿や、横に倒して置いてあるペットボトルの上を優雅に歩く姿を見ると、これ意味があるのかな?と思ってしまいます。
というわけで、効果のほどを調べてみました。
水入りペットボトルは猫よけとしての効果はあるのか
結論から言うと、効果はないそうです。
何故猫よけになると言われていたのかというと、猫はペットボトルの中の水に反射した日光がキラキラ眩しいのを嫌がるとされていたようです。
キラキラに最初はひるんだとしても、慣れてしまえばただの障害物でしかないですし、
夜はそもそも意味がないということですね。
ただ、塀の上にミッチリ置いてあるところなどは、中の水がどうのとかではなく物理的に入れないようにしている感じがありますね。
そういった意味では効果は…やっぱりないですね。
そもそもどうやって広まったのか
はっきりとした出所はわからないのですが、どうやら海外で発祥したものが日本のテレビでも紹介されて日本中に広まったようです。
それにしてもこの拡散力すごいですよね。
今や外にペットボトルが置いてあったら「あっ、猫よけだ。」と誰もが認識できるわけですから。
どうか効果がないことも拡散していって欲しいものです。
むしろ危険。デメリットが大きい
水を入れたペットボトルは猫よけに意味がないばかりか、火災の危険もあるそうです。
収れん現象といって、簡単にいうと小学生の時に実験でやった虫眼鏡で火を起こす原理で、太陽光が1点に集まることで熱が蓄積して火が起きる現象があります。
この収れん現象が水を入れたペットボトルで起きることがあります。
実際に火災に発展した事例もあるようです。
こちらのサイトに詳しく記載がありました。
参考 火災原因調査シリーズ(50)・収れん火災消防防災科学センター
また、町の景観を損ねるというデメリットもあります。
せっかくいい感じの路地なのにペットボトルが乱立していたらちょっと残念ですよね。
木や家の外を囲むように置かれていると、まるで結界のようで何かの儀式なのではと思ってしまいます。
たまにかなりクリエイティブな並べ方で芸術にまで昇華されていることもありますが、街の景観としてはいかがなものかと思います。
まとめ
- 水入りペットボトルに猫よけの効果はない
- 海外が発祥でその後日本で広まったらしい
- 収れん現象で火災が起きる可能性も
- 町の景観も損ねる
好きな人がいれば嫌いな人もいる。
これは仕方がないことです。
猫が来ることを嫌がる人がいるのもわかります。
ペットボトルには意味はありませんでしたが、猫を避ける場合はどうか猫に危害を加えない形でお互い平和的に解決する方法を選んで欲しいと切に願います。
コメントを残す