猫は比較的手のかからないペットですが、共存していく上では、どうしても人間のお世話を必要とする場合があります。その一つが爪切り。
猫の爪切り、「苦手」「できないから病院で切ってもらう」という人、いるんじゃないでしょうか?
実は、私もつい先日まで、自分の猫の爪を切ることができませんでした。ですが、あるコツを憶えたおかげで、今は自宅で爪を切れています。
そのコツとは・・・?
とにかく平常心を保とう
爪切りさせてくれない子の多くは、すごく嫌がるんです。ちょっと爪に触っただけで痛そうに鳴いたり、金切り声を上げて逃げ回ったり・・・。
これらを見た飼い主さんは、
「そんなに痛いの?」
「なんてかわいそう…」
「痛いことをする人だと記憶されて、嫌われたくない」
そう思い、諦めてしまいます。
かくいう私もそうでしたので、こうなる気持ちは大変よくわかるのですが、あることを再認識してから全く気にしないようになりました。
それは、「爪切りは、別に痛くない」ということ。
もちろん切りすぎると痛いのですが、神経に到達しない範囲を切るだけなら全く痛くないはずなんです!
猫さんが嫌がっているポイントは以下です。
- 手をギュッと掴んで爪を出すのがイヤ
- 無理な姿勢を強いられるのがイヤ
- 爪を切る振動や音がなんか怖い
- 爪を切る決心をした飼い主さんが恐々やっているのが伝わってしまう
特に最後のポイント、これすごく大きいです!
自分に置き換えて考えてみると、例えば「震えながらハサミを持つ美容師」とか、「恐々手術しようとする執刀医」に自分の体を預けるの、めっちゃ怖くないですか?
それと同じです。
ですので、猫にその気持ちを伝えないためにも猫が嫌がっても意に介さず、「はいはーい、お爪切りましょね!」と、作業的に無心で手早くやり切ること。猫が怖がっても、そんなことに心を乱されてはいけません。
かといって対抗するのではなく、とにかく「気にしないでやっちゃう」という感覚を持ちましょう。猫は、毎日おいしいご飯をあげて可愛がってくれるあなたをそう簡単に嫌いになったりはしません。
寝込みを襲うのもあり
猫は眠りが浅いように思えますが、飼い猫の場合はお家でゆっくり眠れる環境にあるからか、ぐっすり眠るタイプの子も多いです。起きた直後は眠くてぼーっとしたり、瞬発力の必要な判断ができないことがあります。
猫のこの特性を活かし、猫が眠っている時や、起きたてのぼんやりしている時を狙いましょう。本当に無反応な子は、寝ている間にちゃっちゃと全ての爪を切りましょう。
敏感な子は、切ろうとして手を掴んだり、切っている最中に起きてしまうことがありますが気にしないこと!途中で起きてしまっても、猫さんの頭はまだ覚醒しきっていません。「何してるんだろー?」と考えながらぼーっとしていますので、完全に目を覚ましてしまうまでに、手早くできるだけ多くの爪を切ってしまいましょう。
目が覚めて騒ぎ出したら、深追いせず一旦引き、次のチャンスを待つのも大切です。
完璧を求めない
猫の爪は、前足10本・後足8本、計18本あります。
これを全部一気に切ろうとすると、慣れないあなたは難しさを感じて断念してしまうと思います。
前段でも書きましたが、数本切れたのち、猫さんが怖がって暴れてしまったらその時は一旦そこで中止することもひとつ。場合によっては数日かけて全ての爪を切ってもいいし、仮に全部は切れなくても、そんなに支障はないものです。
私も、家の子の爪が全てきれいに切れていることは少なく、随時2~3本は切り残しがありますが、それでも抱きつかれた時の爪の刺さり方はだいぶ違いますよ!
切れる時にちょっと切るというのを繰り返して、少しでも猫さんの爪の被害を減らせたら良いですよね!
今まで爪を切れなかったあなたがたった1本でも切れれば、あなたの経験値は爆上がりです。
猫が落ち着いてくれる工夫を
それでも、やっぱり切らせてくれない猫。怖いんでしょうね、仕方ないです。
そんな時は猫が落ち着く環境を作ってあげます。
猫は、暗くて静かなところが落ち着きます。また、狭くて密着しているようなところもやわらかい物が密着しているような環境も好みます。その特性を活かし、このような目隠しのマスクが最近は販売されています。
これを付けて、体をタオルや大き目の洗濯ネットでくるんで膝に乗せてあげるとあら不思議、あれほど暴れていた猫が落ち着いて爪を切らせてくれるのです!!
値段もお手頃なので、是非お試しください。
どんな爪切り使ってますか?
猫の爪切りが怖い理由のひとつに、「うっかり爪以外のところを切ってしまったらどうしよう?」というのもあると思います。なるべく危なくない、猫さんへのストレスも少ない爪切りをいくつかご紹介します。
鋏タイプ
良く売っているのを見かけるので、初めて爪切りに挑戦する方のほとんどがこのタイプを手にするのではないでしょうか?
赤ちゃんの爪切りのように先端が丸く、歯の部分が丸く切り出してあります。一般的な鋏に近いので、取り扱いのイメージがしやすく初心者に向いています。
原始的な形をしていて取り扱いしやすい反面、テクニックが全てなので、爪切りの難しさを感じさせ、苦手にしてしまうのもこのタイプの特徴と言えます。
ギロチンタイプ
な…なんて物騒な名前!と思うと思いますが、これ、かなり使いやすいです!
狙ったところしか切れないので、間違って別のところを切ってしまいケガをさせてしまう心配はありません!静かにスパッと切ってくれるので、パチンッという猫さんが怖がる音がしないのもいいところ。
難点は、爪を穴に入れないと切れないので、猫さんが動いてしまうとちょっと難しいかも。猫さんの寝込みを襲おうと思ったらこれは便利です!
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ピコックタイプ
まるで工具か何かのように見えますが、まぎれもなく爪切りです。鋏タイプとギロチンタイプのいいとこどりで、爪を穴に入れるのではなく挟んでスパッと切ることができます。
コントロールがしやすいのは良いですが、切れ味が鋭いのでケガをさせてしまう可能性があり、ある意味上級者向け。はさみタイプやギロチンタイプで狙いを定めることに慣れてから、こちらに移行するのがオススメです。
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最後に
爪切りは、慣れればなれるほどお互いストレスなくできるようになります。諦めず、完璧を求めず、回数を重ねて上手になりましょう!爪を1本でも切らせてくれた猫さんには、盛大に褒めて、ご褒美をあげてくださいね。
あなたも猫も爪切りに慣れてしまえば、なかなか楽しいスキンシップのひとつになりますよ!
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