猫は20年生きると猫又になるという話をよく聞きます。
猫は20歳になると尻尾が8又に分かれ、2本足で歩き、人間語を話すようになるというやつです。
うちの猫が長生きして話せるようになるなんて、猫又万歳!望むところだ!と思いつつ、実際に20年も生きる猫はいるのでしょうか?
調べてみました。
猫の平均寿命
少し前では、10年も生きると「あら、長生きね~」という感じでしたが、
最近は食べ物や医療が発達したおかげか、13~15歳くらいが平均寿命と言われるようになっています。
人間の歳に直すと大体70~80歳ですが、これは平均なのでもっともっと長生きな子もいるということですね。
しかしこれはあくまで、「完全に家の中だけで飼育されている子」に限ります。
野良猫の過酷な現実と平均寿命
では、外で生活する野良猫の平均寿命は一体どのくらいなのでしょうか?
これには、とても驚く数字が出ています。
お外で生きる猫の平均寿命は、なんとたったの3歳だと言われています。
人間で言うと25~28歳、なぜそんな若さで命を落としてしますのでしょう。
そもそも、野良猫の子供でうまくおとなになれる子は限られています。
外敵の多さや天候、飢えや母猫のネグレクトなどから、大半は子猫のままで命を落とします。
更に、多くの地域は、猫にとって理想的な気候ではありません。
雨が多かったり寒かったり、エサを取れなかったりで衰弱してしまい、生きられない子もいます。
また、日本中を走る鉄の塊、車。
野良猫の死因の第ニ位は交通事故ですが、小さな子だけでなく視界の悪い日にはそこそこ大きな子が轢かれてしまっているのを見ることもあります。
そして何よりも猫の死を早めてしまっているのは、伝染病の蔓延。
ちょっとした風邪や猫インフルエンザなど、治療さえできれば決して死ぬような病気でなくても、野良猫にとっては命を落とす原因になってしまいます。
こうした様々な理由から、野良猫の寿命はとても短くなってしまうのですね。
ちなみに、外と家を行き来している猫の平均寿命は約5~8年と言われています。
これは、風邪などのケアはできても、ケンカなどをきっかけとしたエイズや白血病など、一度感染してしまったら完治が難しい病気は防ぎきれないこと、交通事故のリスクは野良猫同様に起きえることなどが関係して、寿命は家の中だけの子よりはかなり短めです。
最高齢の猫ってどんな子?
家猫は平均寿命自体が伸びてはいますが、最高に長生きした子はどんな子でしょうか?
2019年現在、ギネスの世界記録に登録されている最長寿の猫は、アメリカテキサス州で1967年に生まれたクレーム・パフちゃん。
驚くことに、38歳のバースデイを迎え、その後3日も生きたそうです。
人間の歳に直すと170歳、もう猫又どころの話ではありませんね。
二本足で歩くとかを超えて、車の運転くらいできたのではないでしょうか。
長生きのクレーム・パフちゃん、一体何を食べて生活していたのかと調べてみたところ、
ベーコンエッグや、アスパラガス、ブロッコリーなどの野菜、更にアメリカっぽいのがクリームたっぷりコーヒー…etc.とのことです。
う~ん、猫の健康のためには、人間の食べ物は与えてはいけないという通説を覆す実例…。
これは、猫又ならではかもしれませんね。
決して通常の猫さんには通用しませんので、良い子はマネをしないように。
特にコーヒーは誤飲で猫が死ぬ原因にもなっていますので、絶対に与えてはダメです!
まとめ
野良猫と家猫で、かなり寿命が異なることがわかりましたね。
特例はあるにせよ、猫に幸せに長生きしてもらおうと思ったら、家の中で大切に飼うのが一番です。
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