猫が雨の日によく寝る理由は私と一緒だった!

梅雨に入ると、連日雨が続いて憂鬱な気分になりがちです。

雨の日の朝、急がなくてはいけないのにギリギリまで布団に入り、気がつけば遅刻寸前。

うわーっ!とドタバタしている横でうちの猫は我関せずと寝ています。

出勤前も寝ている。帰宅時も寝ている。就寝前も寝ている。

それにしても寝すぎではないかと心配になります。

何故雨の日に猫はよく寝るのでしょう。調べてみました。

その1:雨に濡れたくない

わかる~。全く持って共感ですね。

とにかく、服着たまんま濡れるの最悪ですものね。

では猫はなぜ濡れるのが嫌いなんでしょう。

理由は猫のルーツにあった

現代の猫のルーツを遡ると、リビアヤマネコにたどり着くそうです。

米英独等の国際チームによる2007年6月29日の『サイエンス』誌(電子版)への発表では、世界のイエネコ計979匹をサンプルとしたミトコンドリアDNAの解析結果により、イエネコの祖先は約13万1000年前(更新世末期〈アレレード期(英語版)〉)に中東の砂漠などに生息していた亜種リビアヤマネコであることが判明した。

引用:ネコ – Wikipedia

リビアヤマネコは砂漠地帯に住み、狩りをして暮らしていました。

砂漠はとにかく昼は熱いし夜は寒い。その気温差は20℃ともいわれています。

そんな過酷な環境で生きるために、断熱と保温を兼ね備えた被毛を手に入れました。

ただ、この被毛。水が少ない砂漠ですから、水への耐性が弱かった。
油分が少ないため、水を弾かないので一度濡れるとなかなか乾かないのです。

そして寒い中濡れたままでいると気化熱で体温が下がり、体力が奪われて命の危険にさらされていたわけです。

そんな祖先の苦労がDNAにしみ込んでいるからか、本能的に水に濡れるのを避けるといわれています。

人間でいえば、びしょ濡れで強冷房の満員電車に乗って、精神と体力を削られる感じでしょうか。

そりゃ濡れたくないですよね。

その2:雨の日に外に出たくない

これもわかる~。共感しかないですね。

まず、傘をさすのが嫌いです。
雨の日は色々と面倒なことが増えますもんね。

猫はなぜ出たがらないのでしょうか。

体力温存!無駄なく狩りをしたい

家でゴロゴロしているのを見ているとすっかり忘れがちですが、猫は本来肉食の狩猟動物です。

食べるためには狩りをしなければなりません。

狩りには体力を使うので、普段は寝て体力を温存しているそうです。

雨が降ると、狩りの対象となる小動物などの動きも少なく成果が見込めません。
また、前述のように猫は濡れるのが物凄く嫌いです。

極力体力を消耗せず、一発で仕留めたい。

そんな本能があるようです。

無駄な動きはしたくないということですね。

といいながら、ふと横を見るとうちの猫がゴロゴロ。
無駄な動きだらけですね…。

その3:なんかだるい

ほんとわかる気しかしませんね。

雨というだけでなんかだるいですもん。
朝から終始アンニュイです。

猫はなんでだるいんでしょうか。

人間と同じ?低気圧とホルモンの影響

梅雨の時期、雨といえば低気圧ですね。

低気圧が起こると体への圧力が下がって、血管が膨張することで様々な不調を起こすといわれています。

頭が痛くなったり、体が重い、だるくなるなどよく聞きますよね。

また、「メラトニン」という睡眠を誘導するホルモンがありますが、通常は太陽の光を浴びるとメラトニンの分泌が止まり、覚醒モードに切り替わります。

しかし、雨が降って太陽が隠れているとメラトニンの分泌が止まらず睡眠モードとなり、なかなか起きられないといった状況になります。

参考:メラトニン – Wikipedia

これらと同じことが、猫にも起こっているのだそうです。

このだるさは、自然の力によるものなんですね。

まとめ

  • 祖先の育った過酷な環境から本能的に水に濡れるのを避けるようになった
  • 雨の日は狩りの成果が期待できないので、寝て体力を温存
  • 人間と同じように、低気圧や睡眠ホルモンの影響を受ける

濡れたくない、出かけたくない、起きたくないなんて、

猫よ。あんたは私か。

それでもなぁ。人には行かなきゃいけないときがあるんだよ。
止めてくれるな、猫ちゃんよ!

(バッと振り返る)

ん?

ちょっと、止めてよ。

ねぇ。

寝てんの?

しょ、しょうがないな~。

冷たくされてもやっぱり猫は嫌いになれません。

猫と共感できることが増えて、ますます猫が好きになりそうです。

 

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