仕事や勉強で疲れて家に帰った時に、待っててくれる相手がいるというのは嬉しいものですよね。
ですので、ひとり暮らしの方ほど猫を飼いたいと思う気持ち、よくわかります。
しかし、里親募集のやり取りで、ひとり暮らしの方、特に単身男性への譲渡のハードルを、とりわけ高くしてしまっているケースがあるようです。
とはいえ、中にはそのハードルを乗り越えて、譲渡が成立したケースもあります。
なぜ譲渡先として単身者が敬遠されてしまうのか、また、どのような方であれば譲渡してもらえるのかを考えてみましょう。
Contents
単身者に譲渡を躊躇する理由は?
単身者への譲渡を躊躇する、これは決して意地悪なのではなく理由があります。
ここでは、一つ一つの理由と向き合い、対策を考えてみましょう。
理由①飼い主さんが不在の時間が多く、猫を寂しがらせてしまう
単身者の方の多くは、仕事を持っていたり通学しているなど、家を開けることが多い傾向にあります。
すると、猫と触れ合う時間が少なく、猫を寂しがらせてしまったり、何か様子が変わった時に気づいてもらえなかったりということがないかを懸念されるケースが多いです。
理由①への解決法
家を不在にすることが無く、常に一緒にいてあげられる方は、職業など、自宅にいられる理由などを合わせて伝えることで、解決すると思います。
一方で、やはり外出の時間が長い場合は、寂しがらせない工夫をする必要があります。
例えば、兄弟で里親を探している猫の場合は、兄弟ごと引き取るのも一つです。
また、体調の変化に関しては、定期的に病院に連れて行って健康診断を受けさせるなど、受け入れに当たっての計画を誠意をもって話すことで、譲渡者の心を動かせるかもしれません。
理由②将来的の生活環境が変わる可能性がある
特に若い方に起きやすいことですが、今は良くても、将来的に引っ越し、就職、結婚や出産など、ライフイベントの発生により、猫を飼い続けるのが難しくなるケースが起きえることを、譲渡者はとても心配します。
というのも、ライフイベントは、それまで飼っていたペットを手放す口実になりやすいためです。
大きなライフイベントが起きやすい単身者は、避けられる傾向にあります。
また、色んなことに興味を持つ年代は、飽きて可愛がってもらえなくなる恐れもあります。
ひとたび猫を飼えば、猫の生活は全てあなた頼り、気ままに旅に出たりはできなくなりますから。
理由②への解決法
様々な可能性を折り込んだ将来像を考えて、覚悟を持って飼うという姿勢を見せることが大切です。
ライフイベントが起きても、絶対に猫を手放さない意気込みと、万一の時にはこうする(旅行時はシッターを呼ぶ、万一飼えなくなった場合は実家の家族に預けるなど)という計画を立て、お話ししてみてくださいな!
猫さんを家族と思っているからこそ、何があっても猫を裏切らないということを表現すると良いでしょう。
どういう状況になっても猫の幸せが約束されていると感じられれば、譲渡者も心を許してくれるかもしれません。
理由③単身者の男性が犯人であることが多い過去の動物虐待事件の事例から
悲しいことですが、猫の虐待事件は後を絶ちません。
その中でも、ニュース等で取り上げられるような凄惨な事件の犯人の多くが、ひとり暮らしの独身男性であるという現実があります。
もちろん、大半の独身男性がそのようなことをする方ではないのですが、どうしてもその悪いイメージのせいで、独身男性に譲りたがらない譲渡者が多いようです。
また、男性は力が強いこと、ネットで素性を把握しきれない相手であることも手伝って、余計に単身者を恐怖の対象としてしまう傾向にある気がします。
理由への③解決法
こうした誤解は、もちろんあなた自身が悪いわけではなく、過去の虐待犯が悪いのです。
譲渡者も、あなた自身を責めてはいません。
しかし、つい自分が責められたと思い込んで激高し、議論を戦わせてしまう方がいます。
これは絶対NGです、口論で勝ったところで、譲ってもらえるわけありませんよね。
里親を選ぶ権利は、譲渡者側にあることを忘れてはいけません。
あなたを信用してもらうには、あなたは虐待や転売をするような人ではないと信用してもらえるようにふるまう必要があります。
気持ちよく譲渡してもらうためには、譲渡者がなぜ心配するのか、その気持ちを受け止め、寄り添いましょう。
そして、譲渡者が希望することを叶え、誠意を見せましょう。
具体的には、以下のようなことです。
・写真付きの身分証等を見せて、身分を明らかにしましょう。
・住所や連絡先などは、出し惜しみせず伝えましょう。
・自宅に行きたいと言われれば、招待しましょう。
・譲渡前後にかか連絡が途絶えないようにしましょう。
・お互いの家族ぐるみで譲渡者とコミュニケーションをとるなど、譲渡者に有利な状況を積極的に作りましょう。
・猫の飼い方に関する譲渡者からのお願いやアドバイスは、軽視しないで叶えるようにしましょう。
これらのような誠意を見せることと合わせ、あなた自身の人柄の良さをわかって貰えれば、安心して猫を譲ってくれるかもしれません。
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単身者への譲渡まとめ
ハッキリと言いますが、単身者、特に男性であることは、残念ながら猫を譲ってもらう上で大変不利です。
しかし、なぜ譲渡者側が躊躇するのか?を理解し、その理由にしっかりと向き合って一つ一つ対応策を提案することで、良い関係を築ける譲渡者がきっと見つかると思います。
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