良い動物病院、獣医の見分け方、付き合い方

猫を飼ったら、動物病院とは切っても切れない間柄となります。

良い動物病院をしっかり見極め、いざという時に頼りになるドクターをかかりつけにしたいものですね。

でも、良い動物病院・良い獣医さんって、一体どんな人でしょうか?

良い動物病院・良い獣医さんについて、考えてみました。

 

言いたいことを言える、聞きたいことを聞ける

ドクターとは、何でも知っていて、動物の症状を正しく見極め、的確な治療を施してくれる人。。。

という風に、ドクターをとても偉い人と捉えてしまい、恐れ多くて何も言えなくなってしまう人が多いと聞きます。

 

しかし、ドクターは決して魔法使いではありません。

症状や姿をひとめ見ただけで、病気を正しく診断することはなかなか難しく、様々な検査の繰り返しや経過観察等を経て、ようやく正しい診断に至ることも、決して少なくありません。

むしろ、飼い主がちゃんと様子を伝えていれば、要望を伝えていれば、すぐに答えにたどり着いていたのに…ということも、よくある話です。

 

ですので、ドクターには怖がらずに、今どんな検査・治療をしているのか?
もしかしたらこういう病気の可能性はないか?
最近こんな変わった様子があったのだが今回の病気と関係していないか?
こういう治療が良いと聞いたから試してみたい、など、

どんな些細なことでも気になったことは伝えてみる、聞いてみる、ということを、飼い主自身が意識的に行い、治療に参加することがとても大切です。

 

「ドクターが気を悪くするんじゃ。。。」

という遠慮はいりません。

ペットは自分で自分の症状を正しく伝えられませんので、ペットの病気の治療は、決して受け身ではいけないのです。

 

しかし、その、「聞く・伝える」がしづらいドクターだったとしたら、もうそれだけで、そのドクターはあまり相性の良いドクターとは言えません。

尋ねたことにムッとするようなドクターや高圧的な方は話になりませんが、実際にイヤな態度を取られたことはないけども、なんとな~く話しかけづらいと思ってしまう方は、相性が悪いと諦めるのもひとつです。

どんな名高い名医であっても、ここは、飼い主のあなた自身の感覚が何より大切です。自分が、たくさん相談をしたいなと思える雰囲気、人柄のドクターを、探してみることをお勧めします。

 

動物に対する向き合い方が自分と近い

治療方針には、ドクターの考え方が顕著に現れます。

例えば猫風邪ひとつとっても、抗生剤やステロイドを使って、ささっと熱を下げ症状緩和を図るドクターもいれば、漢方薬を使ってじっくり根本治療を図るドクターもいます。

いずれの方法もひとつの正解ですが、この治療方針が飼い主のあなたの考えに合っていないと、それだけで信頼することが出来なくなってしまいます。

軽い風邪くらいならともかく、例えば死につながるような重篤な病気を発症した時、ドクターと自分のテンションが合わないと、それこそお付き合いが難しくなります。

難しい病気の場合に、早々に諦めてしまうタイプのドクターの場合、あまりゴテゴテと治療せず、自然に任せて猫の治癒力を信じるタイプの飼い主さんであれば合うかもしれません。

しかし、お金や治療の難しさは度外視して何とか助けたいと手を尽くすタイプの飼い主さんの場合は、ドクターが自分の大切な猫をぞんざいに扱っているように思えて、一気に信頼できなくなることでしょう。

一方で、ドクターが諦めずに何とかしようと頑張り続けるタイプの場合、そこまで治療に積極的でない飼い主さんは、疲れ切ってしまい、通院させ続けることができなくなってしまうかもしれません。

飼い主さんの歩調に合わせた治療方針を提案し、それに最後まで付き合ってくれるドクターが、良いドクターと言えると思います。

 

動物病院の使い分けも考えよう

色々書きましたが、完璧なドクターはいません。

相手が人間である以上仕方ありません。

腕は良いけど怖そうで話しづらい…とか、看護師さんはみんな親身になって優しいけど、どうもドクターとの治療方針が合わない、自宅と病院が併設になっていて入院時等安心なんだけど、全体的に治療費が高額…とか

どこかに許容しがたい部分はどうしたってあります。

ですので、いいとこどりでつまみ食いするというのもひとつです。

例えば、見立てがとても上手で信頼できる先生に診断まではしてもらう、でも、手術の段階では、より外科手術の上手な先生のところでお願いする。。。等です。

他にも、西洋医学が得意な先生もいれば、漢方など東洋医学が得意な先生もいらっしゃいますので、ひとつの疾病に対して片方だけのアプローチではなく、併用して問題のない範囲でどちらの意見も取り入れるというのもひとつです。

セカンドオピニオン的な目線を複数張っておくという意味でも、常に数名のドクターに状況に応じて頼れるような環境をつくっておくと安心です。

 

まとめ

何度も言いますが、完璧な人がいないのと同じように、完璧なドクターはいません。

ですので、最終的には、飼い主のあなたとの相性が一番だと思います。

より良い相性のドクターを見つけられるように、初めて行った動物病院で今後を決めつけてしまうのではなく、長く信頼してつきあえるドクターを、積極的に探していくことをお勧めします。

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