猫が病気やケガをした時、病院に連れて行くのをちょっと躊躇してしまうという方はいませんか?
家族なんだからどんな時も最良の医療でケアしてあげたい、そうは思いつつやはりどこか抵抗のある方っているのではないでしょうか。
その理由はズバリ、「お金がかかりそうで怖い」からではないですか?
人間と違って動物には健康保険がありません。
国民健康保険や社会保険の健康保険を使える方は、病院での診察はその場で7~8割引になりますが、動物にはこのような保険制度はありませんので、診察料はそのままかかってしまいます。
もうそれだけで、なんか怖いですよね。
ちょっと風邪っぽいな、病院行っておくか、とは気軽には言えない感じがします。
そんな時に役立つのが、民間の「ペット保険」です。
今回はそんなペット保険を選ぶポイントについてまとめてみました。
Contents
ペット保険とは
ペット保険は、その名の通りペットの通院や入院、治療費の一部を負担してくれるサービスです。
近年のペットブームにより、最近では多くの保険会社で取り扱うようになり競争も激化。
そのおかげかとても内容の充実した良い商品が多く出回るようになりました。
今やペット保険は富裕層の方だけが使えるようなものではありません。
月々の掛金も、安いものは月額1000円以下と続けるのが難しくないものもあります。
ペットの急な体調不良やケガでまとまったお金が必要になったけど、すぐの対応が難しい方には転ばぬ先の杖として是非入っておいていただきたいものです。
どんな風に選んだらいい?
ペット保険は、会社ごとにそれぞれ特徴があります。
強みもあれば弱みもありますので、あなたが飼っている子がどんな子か?
また、あなたはどういうサービスがあると嬉しいか?
それによって考えていくと良いと思います。
ここでは、代表的なチェックポイントと考え方を紹介します。
掛金
皆さんが一番気になるのは、実は掛金ではないでしょうか?
掛金の支払いがきつくて毎月ツラいようでは、続けるのは難しいですもんね。
また、掛金が高いからと言って必ずしもあなたの希望するような保障内容が含まれているとは限りません。
とはいえ、掛金に応じて特約が増えたりするのは事実ですので、しっかりと内容を吟味し、欲しい内容と金額とのバランスで選びましょう。
ペット保険は、加入時年齢の掛金が永年続くというものではないので、年齢によって途中で保険を切り替えるのもひとつかと思います。
猫が若いうちは、大きな病気にかかる可能性は少ないので、本当に万一の時に備えるという感覚で掛金が比較的やすい物をチョイスするといいかもしれませんね。
より安心な方をとるか、日々の暮らしの充実を取るか、何頭の猫を飼っているかによっても優先順位は変わると思いますので、それぞれの生活スタイルにあった物を選ぶと良いと思います。
〇アイペット
【~4歳ころまでの猫にオススメのポイント】
月々の掛金780円から、医療費50%保障で診療が受けられます。
〇PS保険
【5歳ころ~の猫にオススメのポイント】
猫が中年を過ぎたあたりからは、多少高くてもしっかりとした保障内容にしたいという方もいらっしゃるかもしれません。
PS保険の100%保障プランは、6歳での月額掛金が3500円と、他の標準的な保険より1000円以上高いですが、その後緩やかに4,240円まで上がった後は、終身保険料は上がりません。
また何よりも保障割合100%、大きな病気をしやすい中高年の猫には、保障の手厚さはありがたいですね。
〇ペッツベスト
【生涯をとおしてオススメのポイント】
保険にそこまではかけられないなというタイプの方にお勧めなのはのベーシックプランです。
こちらは年齢による保険料の差があまりないのが特徴で、一番上がっても月々の掛金は1860円と大変お手頃ですが、これでなんと医療費80%保障です!
掛金額に対しての保障額は、かなり大きいと言えると思います。
保障内容
各社のプランに応じて、保障割合は診療代金の50%~100%負担と、かなり大きく差がありますので、これはしっかり確認した方が良いでしょう。
例えば、ケガと病気でプランが分かれていることが多いことです。
ヤンチャでケガをしやすい子かどうかによって、プランの組み方は変えた方が良いと言えます。
また、
・通院を含むのか?入院に特化しているのか?手術の一時金が出るか?
・保障限度額がいくらか?
など、プランごとに細かく分かれている場合があるので注意が必要です。
更に、既往症、ワクチンで予防できるはずの疾病には適用しないなど、特定疾病を保障しないというケースも多く、その特定疾病の考え方は各社によってかなり異なります。
保障が効かない保険では、意味がありません。
猫の種類や体質でかかりやすい病気を特定疾病に指定しているところは、避けた方が良いと言えると思いますので、各社の特定疾病はしっかり確認することをお勧めします。
加入上限年齢
動物も高齢になればなるほど、保険にも入りづらくなります。
とはいえ、高齢になるほど深刻な病気にはかかりやすくなりますので、その時入れる保険で最適な物を見つけてあげたいですね。
〇ペッツベスト
【おすすめポイント】
獣医さんが作った保険というだけあって、加入上限は17歳未満と高年齢の猫も加入が可能です。
保障割合も80%とかなり高めですので、高齢猫の手術や入院のサポートには最適ではないでしょうか。
適用年齢
とっても長生きになった猫、高齢になってからもずっと最後までサポートしてくれる保険を選びたいですよね。
最近では終身保障の保険が大変増えています。
中でも、高い保障割合とリーズナブルさをあわせもった保険と言えば、PS保険の70%保障プランやFPCの70%保障プランでしょうか。
いずれも、月額約3000円強で終身保障してくれます。
長生きしてもらうための保障ですので、続けやすさと保障の手厚さのバランスを考えて選びましょう。
待機期間
申し込み審査が通り、適用期間に入ってから、すぐに保障が受けられるとは限りません。
保険適用開始日から一定期間は、診断があっても適用しなくて良いとする待機日数を設けている会社が多く、その日数自体も約15日~120日程度とかなり幅広いです。
猫種によって将来かかりやすい病気などもありますが、こうした体質などで、病気にかかる可能性を理解しながら申し込みをされる場合は、なるべく待機期間が短い所を選ぶと、より安心かもしれません。
PS保険、FPC、アイペット各社では、ケガ、病気、ガン全てに対し、待機期間無しで保険適用対象となりますので、保険加入直後に病気の診断があっても安心です。
免責金額
免責金額とは、保障をスタートするまでに支払う金額です。
かかった医療費がこの免責金額を超えないと、保険金は支払われません。
例えば、免責額が10000円の、70%保障の保険があった場合、医療費が10001円以上となったら、初めて保障対象となります。
このケースで仮に20000円の医療費がかかったとすると、保障額は(20000円-10000円)×70%=7000円
飼い主さんの負担は13000円となります。
ですので、この免責額が大きい所は注意が必要です。
また、免責のタイミングにもポイントがあって「1疾病あたり」であれば、その病気を治療できるまでの全体でかかった額に対する免責となりますので、規模によっては免責はほぼ影響しないかもしれません。
注意が必要なのが、「1診療あたり」のものです。
これは、同じ病気での診察であっても、診療の度に免責があるということです。
例えば、1診療あたりの免責が10000円だとすると、1回の診療代が10000円を超えなければ、保険料は支払われません。
しかしながら、1回の診療が10000円を超えるケースは、よほど大きな病気、大きな検査を行わなければ発生しないでしょう。
せっかく保障額の高いプランを選んでも、これでは保険適用は大変難しいです。
免責のあるプランには、この点も充分注意が必要です。
窓口精算
ペット保険の多くは、診療時に医師から診断書を記入してもらい、それを保障会社に提出して審査の上、初めて保険料支払いに至ることが多いです。
この期間、会社にもよりますが大体1~2ヶ月かかることが多く、その間一時的に全額支払わなければならないのですが、この出費は中々痛いと感じる方が多いと思います。
しかし、アニコム やアイペットでは、こうした煩わしい手続き無しに、病院窓口でそのまま割引を受けることができます。
医療費の支払いと保障のタイムラグが起きないことで、より安心して医療を受けさせてあげられるのは大きなメリットではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
それぞれに善しあしがありますので、一口に「この会社のこの保険が最高!」というのは難しいですが、それぞれのご家庭のスタイルに合った保険を選んで組み合わせるのも良いと思います。
しっかり吟味したい方は、保険会社からの資料を一括でまとめて送ってくれるサービスなどを利用するのもいいかもしれませんね。
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