猫さんは、その場にいるだけで癒しを与えてくれたり、会話を引き出してくれたり、笑わせてくれたり、周りの人を幸せにしてくれます。
特に、カップルのふたりで飼う場合、同じ猫を同じだけ大切に思うということで、カップル同士の絆をより強めてくれることでしょう。
しかし、結婚していない同棲中のカップルへの猫の譲渡は、近年拒まれがちな傾向にあります。
一体なぜなのでしょうか。
今回は、なぜ同棲中カップルへの猫の譲渡は拒まれるのか、どうしたら譲ってもらえるのか?を考えてみましょう。
なぜ、同棲中のカップルには猫を譲ってもらえないの?
同棲カップルとはいえ、結婚してるようなもんだし、差別される意味がわからない…
そうお考えの方もいると思います。
しかし、譲って貰えないには、ちゃんと理由があります。
譲渡者は、何を恐れて、同棲中カップルに譲渡を拒むのでしょうか。
先に答えを言いますと、同棲カップルが別れた後に、ふたりで飼っていた猫や犬が棄てられたり、保健所に収容されるケースが後を絶たないそうです。
それが大きな原因となっています。
前述しましたが、同棲カップルに大切にされている猫ちゃんは、ふたりのかすがいとなり、絆を強くすることでしょう。
しかし、そのような絆の強いカップルが別れなくてはならなくなった時、ふたりで大切にしていた猫さんは、ふたりからどのように見えるでしょうね。
幸せだった時を思い出させ、悲しい気持ちにスイッチを入れてしまう存在になることもあるでしょう。
もう見ていることが辛いということで、ひょっとしたら棄てられたりするのかもしれません。
思い出の物を見るのもツラい程の別れ、気持ちはわかりますが、それを理由に棄てられる猫さんはたまったもんじゃありません。
同棲カップルの皆がこういう行動をとるわけではもちろんありません、たった一握りの方の心無い行動が、同棲カップルへのイメージを悪くし、猫譲渡のハードルを高めている理由です。
理由への対策
今ラブラブなふたりの別れなど、考えたくないことですよね。
もちろん、そのままお二人の幸せな未来が待っていることが一番です。
しかし、猫および動物を飼うときは、ずっとその関係性が続いて行かない可能性も、視野に入れて飼うことが必要なのです。
そして、あなたたちが考えたくないことであるということは、譲渡者からすると、ちょっと触れずらい話題でもあるということなんです。
仲良く幸せそうなお二人に、万一別れたら、その猫ちゃんはどうしますか?と聞けると思いますか?
聞きづらいですよね。。。
このため、そもそもの選択肢から除外されてしまいます。
同棲カップルというだけで差別されてしまうこと、不本意だと思うと思いますが、譲渡者の気持ちを想像し、寄り添うことが大切です。
そして、自分達は違うんだというところを行動で示しましょう。
猫を譲り受けるに当たっては、事前に、万が一別れたらどうするか?ということにも向き合い、お二人で対策を考えることをお勧めします。
その考えを、譲渡者が聞かなくても、自分から譲渡者にお話しし、「だから安心して任せてください!」と伝えてみましょう。
また、譲渡後も密に譲渡者と連絡を取ること、カップルふたりそれぞれの携帯番号・メールアドレスやLINEなどを伝え、どちらとも連絡が取れるようにすること、住所や連絡先、今後の引っ越し先なども常に伝える約束をするなど、逃げも隠れもしない誠実なところをアピールし、譲渡者さんを安心させてあげましょう。
譲渡者の心も動くかもしれません。
まとめ
もし、あなたが大切な物を誰かに託すとしたら、どのように取り扱って欲しいですか?
捨てたりほったらかしにしたりせず、最後まで大切にしてほしいですよね。
同じように、譲渡者が猫という大切な命を預けようとしていることを理解し、その気持ちに寄り添うことで、不利な条件があっても、ご縁のある猫さんを迎えることができると思います。
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